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アキラさん、匠悠那(たくみゆうな)さん@オペラ座の怪人 [美しき踊り子さん]

デヴィッド・ボウイが星に帰ってしまった。

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今日、東京にいる友だちから電話があって、長い時間はなしをした。
とある劇団で女優として活躍している彼女(イトウマドカ)は、
デヴィッド・ボウイの熱狂的なファン。
ミュージシャンとしての顔に加え、俳優としての彼にも憧憬があったのだろう。

そんな彼女が、女優をやめる事を決めたという。理由を尋ねると、
「渋谷(道頓堀劇場)でアキラさんと匠悠那さん(のステージ)を観たから」とのこと。

アキラさん、匠悠那さんは、ともに現在のストリップ界の最高峰にいる方。
ちょうどお正月公演で二人のチームショー「オペラ座の怪人」が開催されていたので、
演技の勉強になればと観劇を勧めたのは僕だった。
正月二日、彼女は二人による、観る人の全てに深い感動を与える圧倒的な
ステージを観て、「自分には到底かなわない」と痛感したらしい。

指揮者の西本智実似の美貌と、大学時代、そして幾つかの劇団を通じて培われた
表現力を持つ彼女が、ふっ切れたようにそう語った。
ストリップと演劇は、関連はあるものの、分野が異なる。
しかし、彼女いわく、「今までに色んな舞台を見てきたけれど、あんなに美しく、
ものすごいオーラにあふれたステージはない。表現者として、自分の限界を見せつけられた」

聞けば、昨年頃から、女優としての自身のあり方について色々と葛藤があったらしい。
そうした最中、アキラさんと匠悠那さんのステージを観て、そしてボウイの件で、
自身の中で区切りがついたとのこと。

「表現者には、多くの人の視線を惹きつけ、それを感動というかたちに昇華して、
観る人の全てを魅了する才能(「オーラ」「カリスマ」とも換言できる)がなくてはならない。
お二人(アキラさんと匠悠那さん)にはそれがあるし、デヴィッド(彼女はそう呼ぶ)もそう。
残念だけど、自分にはその才能がないことに気づいちゃった」

むかし、ナンシー関が、オーストラリアで失踪して後に記者会見を行った花嫁(懐かしいな)を、
「お前ごときがテレビに出るんじゃない」と一刀両断したことがあった。
テレビに出るっていうことは、人前に出るということは、そんなに生易しいもんじゃないんだよ、と。

僕は門外漢だからよく分からないけれど、容姿、演技力、財力、コネなどを備え持っていても、
人々の視線を惹きつけ、それを昇華して深い感銘を与える才能がなければ、
一流の表現者として生きていくことは難しいのかもしれない。

これから彼女は、北陸の実家に帰って家業の手伝いをするという。
「お互い、東京に負けたね(笑)」
「冗談じゃない、僕はまたすぐに東京に戻るんだから」
「じゃあ、去りゆく者からの忠告ね。自分の才能を見つけなさい。急がなくていいけど、
少なくとも生きている間に」

ここひと月ほど無為に生活を送っている僕には身にしみる言葉だけれど、
ありがたく胸に刻もうと思う。

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ということを昨日FBに書いたんだけど、さっき彼女から電話があり、
「一晩中考えたけど、やっぱり女優を続けたい」とのこと。
「自分にはオーラもカリスマもないけど、どうしてもまだ諦められない。
天才のひと以上の努力で頑張ってみる」

やめるって言ったり続けるって言ったり、節操がないよね、と気恥ずかしそうだったけど、
彼女の心変わりを、僕は心から嬉しく思う。
僕も、自分の才能(そんなものがあるかどうかは別として)とやらを、これからゆっくり
探していこう。たぶん探すと思う。探すんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしてる。




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