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2016-08-26 [研修報告]

いま、この本を読んでる。


しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

  • 作者: 清武 英利
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: 文庫



総会屋への利益供与や巨額の簿外債務が明らかになったことにより、
1997年に自主廃業をやむなくされた山一證券の「あとしまつ」をすることになった
社員たちを描いたもの。

僕も一時期、金融業界に近い業界で働いていたことがあるので、
巨大証券会社が崩れゆくさまには、とてもリアリティーを感じた。
中でも、違法と知りながら、会社のために、反社の一部顧客への利益供与や粉飾決算に
手を染めた社員の葛藤には、色々と考えさせられることがあった。

もう時効だからいうけど、僕もかつていた会社で「談合」を行っていた。
公共機関の入札において、事前に他社と話し合って価格や受注を決めるもの。
もちろん、公取委的にはアウトなんだけど、僕が担当する前からずっと行われてたし、
何より、当の公共機関自体も談合の存在を容認していたので、罪の意識はなかった。

あるとき。
後輩のF君が担当していた得意先で談合の方向で話が進んでたんだけど、
F君は他社を下回る見積りを提出して、他社を出し抜いてしまった。
当然、入札が決まってたK社の支店長は激怒して電話をかけてきた。

「今回はウチが取るって話だったろ!」
「あー、そうだったっすねー」
「オタクとしては、どう責任をとってくれるの!」
「ごめんなさいねー」

バイトのユミちゃんとふざけながら、のらりくらりと対応してる。
なんなら、鼻もほじりながらだったかもしれない。
結局、K社が折れるかたちで幕引きに。
以来、談合はなくなり、ガチ入札になった。

で、なんで入札をとりにいったのかF君に聞いたところ、
「あのオヤジたち(他社の偉い人たち)、ムカつくんすよ。
そもそも、談合って、やっちゃいけないことっすよね?」
ぐうの音もでない正論が返ってきた。

生きていく上で、もちろん仕事は、そして会社は大事。
しかし、それらにとらわれすぎてしまうと、もっと大事なことが見えなくなる。
まさに、本末転倒だ。
普段はちゃらんぽらんなF君だけど、筋は通ってるんだなあ、と見直した。

---

会社を辞めて数年後、久しぶりにF君と飲んだときに、その話をした。
すると、「あれ、ほんとは間違えて金額安く(見積りを)出しちゃったんすよねー」
普段はちゃらんぽらんなF君だけど、やっぱりちゃらんぽらんだった。
「てへ♡」じゃねーよ!



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